2021年04月19日

OSHOの講話 38



新しい人間は普遍的でなくてはならない。

彼は民族や宗教、性別や肌の色といった

あらゆる障害を越えるだろう。

新しい人間は、

地球全体が我が家だと主張するだろう。

そうして初めて、人類は生き残れる。

そして、ただ生き残るだけでない。

それは人間への新たな概念の訪れでもある。

古い概念は「あれかこれか」だが、

新しい概念は「あれもこれも」だ。

人は外側で豊かな生を送り、

かつ内側でも豊かな生を送るべきだ。

選ぶ必要などない。

内側の生は外側の生に反してはいない。

それらはひとつのリズムの一部だ。

ただ内側で豊かである為に、

外側を貧しくする必要はない。

外側で豊かでいる為に、

内側で豊かにあることを落とす必要もない。

それが今までのやり方だった。

西洋は一方を選んで来た、

外側で豊かにあれと!

東洋はもう一方を選んで来た、

内側で豊かであれと!

両方とも片手落ちだ。

どちらも悩み、

苦しんでいる。

私は全面的な豊かさを教える。

科学を通じて外側で豊かになり、

宗教を通じて内側の最奥の核において

豊かであるがいい。

それこそがあなたをひとつにし、

有機的に、個人にしてくれるだろう。

新しい人間とは、

葛藤や分裂した人格ではなく、

ひとつになり、ユニークで、

生をその全体性において余すことなく生きる人間の姿だ。

新しい人間は、より成長し変異した人間の姿や

宇宙における新しい在り方、そして実在を知覚し

経験する上での質的に異なった道を、

現実のものにする。

だから、どうか古いものが過ぎゆくのを

悼(いた)まないで欲しい。

古いものが死に、夜が死んでいくことに歓喜し、

地平線の夜明けに歓喜しなさい。

私は嬉しい・・・伝統的な人間が消え、

古い教会が廃墟になり、

古い寺院がさびれていくのが、本当に嬉しい。

古い道徳が大地へと倒れていくのを、

私は心から喜んでいる。

これは実に素晴らしい危機だ。

その挑戦を受けるなら、

これは新しいものを生み出すひとつの機会だ。

過去のいかなる時点においても、

これほどまで機が熟したことはかつてない。

あなたは最も美しい時代のひとつを生きている。

というのも古いものは消えつつあり、

あるいは消えてしまっていて、

混沌が生まれているからだ。

そして素晴らしい星々は、

混沌からしか誕生しない。

あなたはもう一度、

ひとつの宇宙を生み出す機会を手にしている。

これはごくまれに訪れる機会であり、本当に貴重だ。

この決定的な時代を生きるあなたは幸運だ。

その機会を、

新しい人間を生み出す為に使いなさい。

その新しい人間を生み出すには、

まず自分自身から始めることだ。

新しい人間は神秘家、詩人、科学者、

その全てであり、

古く腐った分割を通しては生を見ない。

神の臨在を感じるがゆえに、彼は神秘家だ。

神の臨在を祝うがゆえに、彼は詩人だ。

科学的な方法論を通じてこの臨在を探求するがゆえに、

彼は科学者だ。

1人の人がこれら3つの全てである時、

その人は全体的だ。

それこそが、私の概念における神聖な人間だ。

古い人間は抑圧的、攻撃的だった。

古い人間は攻撃的であるしかなかった。

抑圧は常に攻撃性をもたらすからだ。

新しい人間は自発的、創造的だ。

古い人間は、イデオロギーを通じて生きて来た。

新しい人間はイデオロギーや道徳ではなく、

意識を通して生き、気づきを通して生きる。

新しい人間は自分自身と存在に対する責任を負う。

新しい人間は古い意味での道徳的ではない。

彼は超道徳的だ。

新しい人間は、自らと共に新しい世界をもたらす。

今のところ、新しい人間が少数派の突然変異であるのは避け難い。

だが彼は新たな文化の担い手、種子だ。

彼を助け、彼の訪れを吹聴し、告げるがいい。

それこそが、あなたへの私のメッセージだ。

新しい人間は、率直かつ誠実だ。

彼はありのままの本物、真正であり、自分を開け放っている。

彼は偽善的ではないし、

目標(ゴール)を通じて生きたりせず、今ここに生きる。

彼はただひとつの時制、「今」を知り、

ただひとつの空間、「ここ」を知る・・・

そしてその臨在を通じて、神とは何かを知る。

歓びなさい!新しい人間は来つつある。

そして古い人間は去りつつある。

古いものはすでに傾き、新しいものはもう地平線にある。

歓びなさい!

私は何度でも言おう、歓びなさい!

posted by TARA at 20:01| Comment(0) | OSHOの講話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする